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2008年6月17日
「海洋温度差発電 一石二鳥 淡水化も狙う」(東京新聞)

(記事一部抜粋)
「環境を考えるならコストを考えるべきではない。エネルギー危機という共通認識に立てば、コストは問題にならないはず」。佐賀大学・海洋エネルギー研究センター長の門出政則さんは、海洋を利用して電気をつくる研究に取り組んでいる。
同研究センターに設置された実験プラントは、一般家庭十世帯分ほどの電気供給量に当たる30キロワットの出力を可能にし、効率アップの実験を重ねている。門出さんは、「効率アップを急ぎ、2、3,000キロワットの発電を目指したい。表面海水温が高いほど効率がよく、南洋の島嶼国などに最適」。
高効率の発電サイクル「ウエハラサイクル」を開発した上原春男さん(元佐賀大学学長、NPO法人 海洋温度差発電推進機構 理事長)は「2005年、千葉県の製油所に排熱を利用した4,000キロワットの発電装置が設置され、順調に稼動している。海洋での実用化も間近。CO2問題、原油高の折、世界が関心を寄せている」と話す。パラオ共和国やカリブ諸国など30カ国以上から相談・引き合いがあり、第一号プラントが間もなく誕生するという。
上原さんは副産物にも注目した。発電で利用した温海水を蒸発させ、冷海水で凝縮して真水をつくるのだ。佐賀大は97年からインド政府と共にインド洋で発電を試みた。発電は取水管流失で失敗したが、淡水化には成功し、水不足の中東諸国などが注目している。この真水を電気分解すれば、次世代エネルギーとして注目される水素もできる。
「化石燃料は太陽の恵みの貯蔵物。少しでも次世代に残すため、いま入射している太陽光をエネルギーに転換すべきだ。(海水温を利用する)われわれの研究もその一環。効率問題をクリアしたい」と、門出さん。
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